・筋トレが続かない
・どんなメリットがあるのかを理解し、視野を広げたい
今回はこのような悩みを持っている方におすすめな記事です。
筋トレが続かない理由は、なんとなく流されて始めたものの「なんで筋トレをやってるんだろう?」と思ってやめてしまうことだと思います。
一方私は2年ほど筋トレをやめずに続けてこれました。
この理由をなぜかと分析した結果筋トレをするメリットを誰よりも考え尽くしたため、やらない理由がないからだと気づきました。
なのでこの記事では私が考えている筋トレのメリットを伝えて、筋トレの素晴らしさに気づいてもらえればと思います。
Contents
筋トレのメリット6つ
メリット1:痩せるのが簡単になる
筋トレを始めようとするきっかけは痩せたいというのが結構多いのではないでしょうか。
確かに筋トレをすると痩せやすくなります。
しかし結構誤解されているのが、「運動している分していない人よりも痩せやすくなる」とだけ思っていることです。
筋トレで痩せやすくなる原因はこれだけではありません。
ここでは筋トレをするとなぜ痩せやすくなるのか?ということを他にも3つ紹介したいと思います。
2.タンパク質を中心にするだけで同じカロリーでも5倍以上も痩せやすくなる
3.トレーニングした後は何もしなくても100~200kcal燃え続ける
1.筋肉が1kg増えると50kcal多くカロリーが消費される
マッチョの人ってなんだか汗っかきですよね。あれは基礎代謝の高さにあります。
ちなみに基礎代謝とは呼吸をしたり心臓を動かしたりするなど、生きるために消費されるカロリーのことです。
筋肉が増えることでこの基礎代謝が増えていきます。
どれくらい上がるかというと、筋肉1kgあたり50kcal前後増えるというのが一般的なようです。
実験は、19~22歳の男性を対象に全身の筋トレ(スロートレーニング=スロトレ)を週2回の頻度で3ヶ月間実施し、基礎代謝量の変化を調べました。その結果、3ヶ月後に除脂肪量が約2kg増加し、基礎代謝量が約100kcalアップしたと報告しています。
すなわち、除脂肪量1kgの増加につき基礎代謝量が約50kcalアップした計算になります。
ちなみになぜ代謝が上がるかというと、体のメカニズムにあります。
大きくなった筋肉を維持するために、他の組織も大きくなります。内臓が大きくなり、血管も大きくなり、骨も強くなります。
より多くの器官を維持するために今までよりも多くのエネルギーが必要になるというわけです。
もし筋肉が10kg増えれば何もしなくても、1日で500kcal、30日で15000kcalも筋肉がつく前より消費することになります。
2.タンパク質を中心にするだけで同じカロリーでも5倍以上も痩せやすくなる
同じカロリーを摂っていても、何を食べて栄養をとるかによって消費カロリーが変わってきます。
なぜこのようなことが起きるかを知るには食事誘発性熱産生(DIT)という言葉を知る必要があります。
食事誘発性熱産生でどれくらいエネルギーを消費するかは栄養素の種類によって異なります。たんぱく質のみを摂取したときは摂取エネルギーの約30%、糖質のみの場合は約6%、脂質のみの場合は約4%で、通常の食事はこれらの混合なので約10%程度になります。食事をした後、身体が暖かくなるのはこの食事誘発性熱産生によるものです。
なぜこれだけ差がつくかというと、タンパク質は他の栄養素と違って分子構造が複雑なため食べた後の消化吸収の代謝過程でこれだけ多くのエネルギーを消費するからです。
3.トレーニングした後は何もしなくても100~200kcal燃え続ける
トレーニングした後に何もしなくてもカロリーが消費されることを現象をEPOC(運動後過剰酸素消費量)と言います。
男性向け健康雑誌であるtarzanでメカニズムについて分かりやすく解説されていたので、引用します。
EPOC(Excess Post-exercise Oxygen Consumption)とは、運動中に不足した酸素供給の〝赤字〟を返すため、運動後に酸素消費が増える現象を指す。この間、傷ついた筋肉の修復や失ったグリコーゲンの補塡などが行われる。酸素が過剰に消費されるのは、エネルギー代謝が高まっている証拠。運動のダイエット効果は最中にカロリーが消費されるうえに、終了後もEPOCで代謝亢進がしばらく続くことで得られる。
上の内容を一言で言うと、筋トレをすると酸素不足になり、それを回復させるためにたくさんのエネルギーが使われるといことです。
ちなみにEPOCは運動の強度が高いほど消費される継続時間が長いなので、いわゆるきついトレーニングをする方がたくさんカロリーが消費されるわけです。
具体的な論文は見当たりませんでしたが、ボディビルダーである山本義徳さんは以下のように述べています。
運動後の代謝向上、すなわち「EPOC」については何度か紹介しています。運動そのものよりもEPOCのほうが脂肪減少には効果的だと言ってもいいくらいで、ある実験では45分のハードトレーニング終了後、14時間に渡って代謝が向上し、平均して一日に190kcalも多くのカロリーが消費されたとしています。
メリット2:無形資産が手に入る
これからの時代は無形資産が重要
無形資産とはなんなのかを理解するには有形資産も理解しておくと、とても分かりやすいです。
有形資産はご覧の通り、お金であったり家とかであったりとても分かりやすいものです。
無形資産は健康、知識、経験、人脈、信用など、どれくらいあるのか分かりにくいものです。
現在40~50才くらいの年齢の方の時代は、とにかくお金を稼いで車であったり家であったり購入するというのが普通でした。
しかし私たちの時代は終身雇用も終わり、単純労働が自動化されるなど時代が一変してしまいました。
そのような時代に大事なのは無形資産をいかに作るかです。
なぜ重要なのか下にまとめました。
知識・・知的労働者が必要な今の時代最強
経験・・視野が広くなる
人脈・・仕事を紹介してもらえる
信用・・信用があればいくらでもお金に困らない
しかし無形資産はお金で買えなかったり、手に入れるのにものすごく時間がかかります。
また上記に挙げた健康、知識、経験、人脈、信用の中で特に重要なものは健康だと思います。
なぜなら健康でないと、全て実行できないからです。
筋トレを始めることによって、健康についての知識を手に入れ、筋肉という無形資産を手に入れることができます。
次に筋肉という無形資産を作ることによって、どのようなメリットがあるのか具体的に2つあげていきます。
1.筋肉があるだけで大きな差別化
1つ目は筋肉があるだけで「今後大きな武器になりますよ」という話です。
以下の画像をご覧ください。
もちろんこれが全てではないと思いますが、総人口の3.3%の人しかジムに入会していないというデータがあります。
この中でも本気でやっている人はかなり少ないでしょうし、ちょっと筋肉がつくだけで大きな差別化を図ることができます。
また海外に行くときには日本人らしからないオーラを出すこともできるかもしれません。
しかも知識と違って相手の第一印象に大きなインパクトを与えることができます。これは仕事にも生きるでしょうし、恋愛にも生きると思います。
2.10年先まで記憶が残る筋肉
あなたは筋肉貯金という言葉を聞いたことはありますか?
これは主に高齢者の病気の予防のために使われている言葉らしいのですが、初めて聞いた時これは良い例えだなと感動したのを覚えています。
なぜなら筋肉の残高は一度増えたら、減ってもまた元に戻るという仕組みがあるからです。
こちらは筋肉博士と呼ばれている石井直方さんの言葉です。
一度しっかり筋肉をつけておけば、10年先までその記憶が残っていて、トレーニングを再開したときに通常よりも早く筋肥大が起こるようになります。
これをマッスルメモリーと言います。
一度マッチョにさえなってしまえば、以後何度ガリガリになろうとも短期間で元に戻ることができるわけです。
メリット3:食事が全て自己実現の手段になる
食事が全て自己実現の手段になるということを話す前に、筋トレと食事の関係について少しだけ説明します。
筋トレと食事の関係
筋トレをしているにも関わらず、食事をいつも通り食べているは意外にも多いです。
筋トレを始めたばかりの人なら多少は筋肉がつくかもしれませんが、ある程度筋トレを続けると食事を意識しないと筋肉が成長しなくなる時期が必ず来ます。
なぜかというと、筋肉は壊してしっかり栄養をとって回復させることで発達するからです。
いくら鍛えてもいつも通りの食事しかしないのであれば、いつも通りの筋肉しか回復しません。
毎日の食事が変わる
先ほど食事の重要性を解説しました。
ここからは筋トレを始めると1年に1,000回以上(365×3)ある毎日の食事が、生きるための食事から自分の夢を叶えるための食事になるよというお話をしたいと思います。
どういうことか理解するにはマズローの欲求5段階説というのを知る必要があります。
画像の通り、下から上に行くほど動物的な欲求から人間的な欲求になっていくのが分かると思います。
ほとんどの人は生きるために食べるわけですが、筋トレをすることによって「私はこうなりたい!」という一番上の自己実現欲求に変わります。
なぜこの話をしたのかというのは、私の経験にあります。
私が学生の時は人生になんの目的もなく、学校に行っては遊んでの繰り返しでした。
「俺の人生本当にこれでいいのかなと」なんとなくモヤモヤした日々を送っていました。
しかし筋トレと出会ってからは本気で鍛えて、全力で飯を食べて「本気で生きているな」という強い実感があったのを覚えています。
筋トレを始めてなりたい自分になりましょう!
メリット4:究極の自己理解
就活とか自己分析ってありますよね。
しかしあれは会社のための自己分析だと思うので、まだまだ足りないと思います。
人生100年時代と言われている今、自分の体内で起こっていることや自分の体やについて真の自己分析をしなければいけないと思います。
ここから健康と自分の体について知るとどのような利点があるのかを解説していきます。
1.健康について
筋トレを初めて一年ほどたち、私はサプリメントに興味を持ちました。
ビタミンCをとっていましたが、なかなか効果が出た感じがせずモヤモヤしたのを覚えています。
そんな時山本さんの本を読んでいたところ、とても腑に落ちることがありました。
以下がその本に書いてあった三石巌という物理学者のエピソードです。
三石巌氏は、1961年に白内障の診断を受けました。医師からは失明は免れないと言われたのですが、だからといって黙っているわけにはいきません。そして文献をあさり、白内障はビタミンCの不足が関係していると発見しました。
そのとき三石氏が考えたのは、なぜ自分の妻は白内障になっていないのに、自分だけがなったのかということです。同じようなものを食べているのだから、ビタミンCの摂取量も同じくらいのはずです。
そこで「個人差」の原因を考えるに至り、ビタミンCの注射を続けて、自力で失明を免れることになったのです。アスリートのための最新栄養学(下)〜微量栄養素とスカベンジャー
山本義徳さんは生まれによって、ビタミンCが結合しやすいか異なると主張します。
これを知って宣伝とかである「これを食べれば健康になる!」みたいなのはほとんど意味がないと気づきました。
食べ物の特性が分かっていない上に、自分の特性も分かっていないので全く意味不明な事態となってしまうわけです。
一朝一夕に理解できることではありませんが、まずこの事実を理解し勉強し続けることによって自己理解が深まると思います。
2.自分の体について
筋トレをすることにより、自分の体についてとても詳しくなります。
人の動きには誰にでも少なからず癖がありますが、自分でわかっている人はほとんどいません。
その結果多くの人が色々な悩みに苦しめられ病院にはたくさんの人がいます。
私もその一人でしたが、筋トレを2年した経験と、たくさん専門家にアドバイスをもらった結果少しだけですが分かるようになりました。
日頃のくせや痛みの原因、自分に合った動かし方を知ることができると、自己理解が深まり今後の不安を減らすことに繋がります。
メリット5:記憶力が上がる
筋トレをすると頭が良くなるという理論も今や常識となりつつありました。
2019年10月14日現在160万以上のyoutubeの登録者がいるDaiGoさんの言葉を引用させていただきます。
昔から、筋トレをすると頭がよくなる、頭の回転が速くなる、ストレスに強くなる、メンタルが強くなるといわれてきました。こうした筋トレの効果をご存じの方も多いと思います。
でも、こんなことをいうと、「筋トレをやっているのに頭の悪い人がいるのはなぜ?」と聞かれることがあります。
これは、頭はよくなっているのに勉強をしていないからです。つまり、宝の持ち腐れです。世界一切れる包丁を持っているのに、料理をしない人という感じです。
基本的に地頭の部分はよくなり、メンタルも強くなっているのですから、やはり筋トレをしたほうがいいといえます。
実験の結果、記憶力が1.5倍に上がった
ある研究では、勉強をする前に筋トレをしてもらい、勉強の内容がどれくらい記憶に残ったのかを調べる実験を行なったのですが、結論からいうと、1.5倍も記憶力が上がったそうです。脚の大きな筋肉を動かすと血行がよくなり、脳にまわる血流量が増えます。できる人はバーピージャンプでもいいと思います。バーピージャンプはきついという人は、普通のスクワット50回でもOKです。
この実験では、レッグエクステンションを50回やってから勉強し、2日後にどれくらい覚えているかをテストしました。すると、レッグエクステンションを行なった被験者は、筋トレをしなかった被験者にくらべて、エピソード記憶の能力が50%も上がったのです。
エピソード記憶というのは、「昨日は何を食べましたか」「3年前に起こった事件の概要を話してください」といった質問に答えてもらうテストです。
メカニズムとしては、以下の通りです。
2.上記のホルモンは感情を際立たせる効果がある
3.エピソード記憶が上がる
さらに興味がある方は以下の本を読んでみてください。
アメリカのイリノイ州のネーパーヴィルで取り入れられた体育の授業で1万9000もの生徒を米国一健康にし、TIMSS(国際数学・理科教育動向調査)で数学世界6位、理科で世界1をとった話が書かれています。
メリット6:他のスポーツにも応用可
今後の人生でスポーツを一切しないという人はいないでしょう。
私自身一日中家でずっと勉強していたことがありますが、なんかどんよりした気分になってしまいます。
やはり人類に運動は必要です。
しかし運動をするにしてもなんとなくするのはオススメすることはできません。
理由は下手くそだとつまらないからです。
筋トレをする時に学習する栄養学、解剖学、バイオメカニクス(体の動きを研究する学問)などを知っておくだけで、どんなスポーツも上達が早くなると思います。
実際にボディビルダーの山本義徳さんはボディビルダーにも関わらず、野球やゴルフなど本職以外にもたくさんのアドバイスをされています。
筋肉博士 山本義徳さん
ダルビッシュ選手、大谷選手といった最強クラスの投手たちと
アスリート界と筋トレ界
博士レベルならこの流れが来るのはむしろ遅すぎたくらいかも・・・#ダルビッシュ#大谷翔平 pic.twitter.com/NfPESuaC6q— ケビン musclemania PRO (@AkinobuNagae) December 1, 2015
これからサーフィンをするにしても、サイクリングをするにしても、ゴルフをするにしてもどうしても技術に注力しがちですが、その土台となる自分の体について知るともっと成果が出ると思います。
筋トレのメリットを理解して継続しよう
今回書いたことをまとめます。
2.無形資産の形成
3.食事が全て自己実現の手段になる
4.究極の自己理解
5.記憶力が上がる
6.他のスポーツにも応用可
この記事を読んだことで、筋トレを少しでもやりたいと思ってもらえたら幸いです。
もっと具体的に知りたい方は筋トレの続け方の記事をご覧ください。